内分泌科
こんな症状は
ありませんか?
水を飲む量、尿の量が増えた
食べるのに痩せてきた
薄毛・脱毛・皮膚が黒ずんでいる
お腹が張っている
呼吸が早い、すぐハァハァ息切れする
攻撃的になった
こんな病気の
可能性があります
シニア犬の元気がない…もしかして
甲状腺機能低下症(犬に多い)かも
- 元気がない
- 動きたがらない
- 毛がパサつく
- 毛が伸びてこない
- 食欲は変わらないのに太りやすくなった
- 寒がるようになった
- 寝ている時間が増えた
-
甲状腺機能低下症は、主に高齢のワンちゃんに見られる病気で、「最近おとなしくなった」「すぐ疲れる」といった症状が老化と勘違いされやすいのが特徴です。
これらの症状は、「元気ホルモン」ともいわれる甲状腺ホルモンが減ることで起こります。
甲状腺機能低下症は、ホルモン剤を飲むことで改善が可能です。
「年だから仕方ない」と思っていたワンちゃんも、治療を始めると若い頃のように元気を取り戻すことがあります。
「最近ちょっと元気がないかな?」と思ったら、一度検査を受けてみましょう!
シニア猫の食欲が増えてるのに痩せてきた…
甲状腺機能亢進症かも
- 食欲旺盛なのに、体重が減ってきた
- 落ち着きがなく、よく鳴くようになった
- 毛づやが悪くなり、ボサボサ
- 水をよく飲み、おしっこの量が増えた
- 呼吸が荒い、動悸がある
-
甲状腺機能亢進症は、主にシニアのネコちゃんに多い病気で、「よく食べるのに痩せてきた」「落ち着きがなくなった」といった変化が年齢のせいと勘違いされやすいのが特徴です。
この病気は、「元気ホルモン」ともいわれる甲状腺ホルモンが過剰に分泌されることで、体の代謝が異常に活発になることが原因です。
放置すると、心臓病や高血圧などの合併症を引き起こすことがあるため、早めの発見と治療が大切です。
甲状腺機能亢進症は、お薬や食事療法でコントロールが可能です。
「年だから仕方ない」と思っていたネコちゃんも、治療を始めると穏やかで健康的な生活を取り戻せることが多いです。
「最近、よく食べるのに痩せてきたな…」と感じたら、一度健康診断を受けてみましょう!
小さくて可愛いけど、
成長がゆっくりな仔猫仔犬たち
クレチン病(先天性甲状腺機能低下症)かも
- 成長が遅い、小さい、食べても大きくならない
- 活動量が少なく、大人しい
- 毛がパサつき、抜け毛が多い
- 成長が極端に遅い
- 歩き方がぎこちなく、ふらつくことがある
-
クレチン病は先天性の疾患で、ワンちゃんやネコちゃんではまれな病気です。
甲状腺ホルモンの不足により、仔犬や仔猫の成長の遅れや活動性の低下などの症状が現れますが、適切な治療を行うことで健康的な生活を送ることができます。
「最近、水をよく飲む」
「おしっこの量が多い」
糖尿病かも?
- 水をたくさん飲むようになった
- おしっこの量・回数が増えた
- 食べているのに痩せてきた
- 元気がなく、疲れやすい
- 毛づやが悪くなった
-
当院には、糖尿病を持つワンちゃん、ネコちゃんが多く通院されています。
大阪市北区では比較的多い病気のように感じており、その背景には、
● 運動不足
● 美味しいごはんの誘惑
● 優しい飼い主さんの愛情たっぷりのお世話
…といった生活習慣の変化が影響していると考えられます。
もちろん、肥満が原因ではない糖尿病(Ⅰ型糖尿病)や、膵炎が原因で発症するケースもあります。
糖尿病の治療には、サポートが大切です。
● 食事管理や生活習慣の見直し
● インスリン注射や内服薬の調整
● ホテル利用時のケア相談
…など、長期的なサポートが欠かせません。
その子に合った治療や生活の工夫を提案することが大切だと思っています。
「最近、うちの子、水をたくさん飲んでるかも?」と感じたら、早めの健康診断をおすすめします!
アジソン病(副腎皮質機能低下症)
- ボーッとしている、脱力が見られる
- 元気がなくなる
- 食欲が落ちる
- 嘔吐や下痢をする
- 体重が減少する
-
アジソン病は、副腎皮質ホルモンの分泌が不足することで引き起こされる深刻な内分泌疾患です。この病気は慢性的に進行するため、早期発見と適切な治療が非常に重要です。
主な原因は、自己免疫疾患による副腎の破壊です。体の免疫システムが誤って副腎組織を攻撃し、コルチゾールやアルドステロンといった重要なホルモンの分泌を阻害します。まれに腫瘍、感染症、遺伝的要因が原因となることもあります。
治療は不足しているホルモンの投薬が中心で、生涯にわたって投与が必要です。
また、定期的な血液検査と健康チェックが不可欠で、適切な投薬調整が重要となります。
早期発見と継続的な治療をすることで、多くの動物が通常の生活を送ることができます。